新しくMacを購入した時、古いMacはどうしているのでしょうか?
そのまま使用するという方もいるとは思いますが、ほとんどの方は古いMacを手放す(下取り、売却、廃棄)ことを考えるのではないでしょうか。
手放すことを考えた場合、個人情報が漏えいしないか不安になり、そのまま手元に置いておく人もいると思います。でも使わないものを置いておくのは無駄ですよね。
今回はMacを手放す際に個人情報漏えいが起こらないようにどのようにすれば良いかを考えていきます。
Macを手放した後に個人情報を漏えいさせない方法
結論から言えば
- M1、M2またはT2セキュリティ搭載モデル
「すべてのコンテンツと設定を消去」でOK - 上記以外のMac
(1)Mac の電源を入れてすぐに「command (⌘) + R」で起動
(2)「ディスクユーティリティ」で「Macintosh HD」を消去
(3)MacOS再インストール
上記の方法でデータを消去できます。
他の方法として、個人情報を漏えいさせないためには記録装置(ハードディスクやSSD)を壊すか、他人に消去してもらう方法もあります。
- 記録装置(ハードディスクやSSD)を物理的に壊す
- 他人に消去してもらう。
手放した先(下取り、売却、廃棄)で記録装置(ハードディスクやSSD)を消去してもらう
まず1番の「物理的に壊す」ですが、個人情報を漏えいさせない一番確実な方法ではあります。昔のMacであれば簡単に分解できたためハードディスクを取り出して物理的に壊すということもできました。私も古いMacBookを分解しハードディスクを抜き出しバラバラにしたこともあります。ただ、最近のMacは分解することは難しく、分解することを考えるとハードディスクやSSDを物理的に壊さずに情報を消去する方法の2番か3番の方法を選択するほうが良いと考えます。
次に2番の「他人に消去してもらう」ですが、この方法が一番楽です。最近は売却・廃棄先で情報消去しますよとホームページにも記載されているので、そこにMacを送付すれば消去してくれるようです。ただ、心配することはないのでしょうが本当に消去してくれたのかが少し気になったりします。
そこで、念の為自分で消去した後で、売却・廃棄先でも実施してもらうというのが良いと思います。
ハードディスクとSSDの違い
詳しくは良く分かりませんが、ハードディスクとSSDは消去の方式が違うので、ハードディスクを消去をしたことのある人は3回書き込み(NSA(米国国家安全保証局)推奨)すればOKというのを聞いたことがあると思いますが、SSDは通常状態では3回書き込んでも完全な消去は無理なようです。(ウェアレベリング機能とかでデータをコピーする機能があるらしく完全消去は難しいそうです)
そのため3回書き込んでも時間がもったいないだけで意味がないそうです。
あと、SSDではデフラグも不要だそうです。(ハードディスクが断片化して速度が遅くなっていたが、SSDは高速なため特に必要ないそうです)
AppleのSSD消去の推奨手順
Appleでは「Mac を売却、譲渡、下取り、リサイクルする前にやっておくべきこと」で「すべてのコンテンツと設定を消去」で消去するよう説明しています。(M1、M2またはT2セキュリティ搭載モデル)
M1、M2またはT2セキュリティ搭載モデル以外は使えませんので、その場合は、使えない場合の項目に従って実施して下さい。
しかし、データ消去は昔と比べると楽になりましたね。
まとめ
古いMacを手放す(下取り、売却、廃棄)時には、以下の方法でデータ消去すればOKです。
- M1、M2またはT2セキュリティ搭載モデル
「すべてのコンテンツと設定を消去」でOK - 上記以外のMac
(1)Mac の電源を入れてすぐに「command (⌘) + R」で起動
(2)「ディスクユーティリティ」で「Macintosh HD」を消去
(3)MacOS再インストール